石井院長ご挨拶
2019年4月より今治市医師会市民病院院長として勤務させていただいております石井榮一と申します。私は1979年に九州大学医学部を卒業し、その後九州大学、唐津赤十字病院、佐賀県立病院好生館、浜の町病院、佐賀大学、ならびに愛媛大学にて主として小児科学・小児血液腫瘍の臨床と研究を行ってきました。また2009年より愛媛大学小児科教授として、医学部の学生・研修医教育のみならず愛媛県の小児医療の活性化に貢献してまいりました。現在今治市医師会市民病院では病院長として病院の管理運営のみならず、病院の使命である小児医療、救急医療、感染症の診察に力を入れて対応しています。
救急医療に関しては、2018年度より愛媛大学病院の支援の下に今治市医師会市民病院における土日の救急医療体制が構築されました。また2020年度より土日の準夜帯および月1回(2021年度より月2回)の日曜日日勤帯の小児科救急診療が開始されました。これにより今治地区の週末の救急体制が強化され、市民の医療・福祉に貢献できるようになりました。
しかしながら2020年初めより世界を震撼させた新型コロナウイルスCOVID-19によるパンデミックは日本の医療を大きく変えました。同時に日常生活における個々の感染予防対策がいかに重要かを再認識させられました。今治市医師会市民病院では当初より愛媛県における重点医療機関としてCOVID-19診療に積極的に関わってきました。特に別館の感染症病棟4床と本館4床をCOVID-19病床として患者の受け入れを行っております。また外来診療では、一般外来と別に発熱外来を充実させCOVID-19疑い患者の紹介および検査を行っています。その結果一般患者の入院を制限する必要があり、特に週末の救急医療に影響が出ないように患者受け入れにおけるバックアップ体制を再構築しました。今後ワクチン接種が進み感染状況がどうなるか不透明ですが、今治市医師会市民病院のスタッフが一丸となって今治地区の医療を支えていく体制を継続していきたいと思っています。
また、今後の目標としては、各部門の人員確保、機器の老朽化対策、電子カルテの導入、など多くの課題に取り組んでいきたいと思っています。今治市医師会市民病院が今治市民に愛され市民の健康を守る砦となる病院となるよう頑張っていきたいと思いますので、ご支援何卒よろしくお願い申し上げます。
今治市医師会市民病院院長 石井 榮一